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病理診断科

概要

 臨床医が患者さんから採取した組織や細胞について、肉眼および光学顕微鏡、電子顕微鏡などを駆使して病変の有無を確かめ、病変が見つかった場合は病名を確定する作業(診断)です。
 採取された組織や細胞はそのままでは検査できず、一定の方法で標本化されます(プレパラートと言われているものです)。標本の作製は病理専門の臨床検査技師が行っており、病理専門医がその標本を診断し、結果を臨床医に報告します。
 薬石効なく亡くなられた患者さんの死因の究明や治療が適切であったかの判定などのため、病理解剖も行っています。患者さんと直接お会いする職務ではありませんが、常に患者さんのことを考え、「正確で迅速な診断」を行い、地域医療に貢献できるよう努めています。

 現在、病理専門医1名(細胞診専門医)、専任技師3名(全員細胞診スクリーナー)が病理業務を行っています。年間件数は組織診約2,000件、術中迅速凍結診断約30件、細胞診約3,000件、病理解剖約10例です。

特徴

生検・手術例の診断(術中迅速凍結診断を含む)、細胞診断、病理解剖診断などを行っています。

生検・手術例の診断

 内視鏡等を使って胃、大腸、肺などから採取した生検材料や外科手術で切除した臓器など病院で採取されたほとんどすべての組織の診断を行う業務です。この中には手術中にリンパ節転移の有無や切除範囲を決める等の目的で行われる術中迅速凍結診断も含まれています。

細胞診断

 尿や喀痰には人体から自然に剥離した細胞が含まれています。これを採取して細胞を検査し(剥離細胞診)、あるいは腫瘍などに針を刺して行う穿刺吸引細胞診があります。採取された細胞について標本を作製し、良悪性の診断を行います。

病理解剖

 亡くなられた患者さんの病態や死因を明らかにするため、また、治療が適切であったか否かの判定をするためなど、死後、御遺族から御許可いただいて解剖します。解剖された症例については院内でCPC(臨床病理検討会)を開催し、亡くなられた患者さんと御遺族の尊い御意志を今後の医療に生かせるように心がけています。

 以上の診断業務では、必要に応じて特殊染色や免疫組織化学、電子顕微鏡による検索を追加することもあります。さらに難しい症例については該当臓器に関する内外の専門病理医へコンサルテーションを依頼し、常に最善の診断が出来るよう努力しています。

そのほかの業務

保管:

検体、標本および診断報告書等、病理に関するすべての資料類を保管しています。病理診断に関しては当院独自の病理システムにてコンピュータ管理されています。

教育:

初期研修医および病理専門医を志す後期研修医の教育を行っています。また、各診療科と症例検討会を行うなど緊密な連携を図っています。

研究・発表:

学会・症例検討会などに積極的に参加し、論文での発表なども行っています。

担当医

小野 謙三 病理診断科部長
小野 謙三 日本病理学会認定病理専門医、病理専門医研修指導医(同指導責任者)
日本臨床細胞学会認定細胞診専門医、同研修指導医、死体解剖資格認定証

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