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概要
じん肺専門病院として昭和35年に設立され、現在はその特徴を生かして呼吸器疾患全般の診療を行いながら、地域のじん肺・肺がん検診、呼吸器教室に積極的に協力しています。地域の開業医の先生との連携を進め、ご紹介をいただいた患者さんの診療に全力を尽くし、病状が安定すれば開業医の先生に逆にご紹介をさせていただき、患者さんが不利益を被ることのないように努めています。必要があれば、セカンド・オピニオンの手続きに配慮し、病気によってはより専門性の高い病院をご紹介いたします。
特徴
じん肺症だけでなく、呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、肺がんなどに対しても、患者さんのご希望にできる限りお応えしながら、医学的根拠に基づいた適正な医療を提供することを責任をもって果たしたいと考えています。
■当科で診療している主な疾患
職業性呼吸器疾患
じん肺患者さんの療養施設として設立された歴史的背景から、じん肺を主とした職業性呼吸器疾患に対して高度な専門的医療を提供できるように努めています。
アスベスト(石綿)
平成17年に社会的に大きな問題となったアスベスト問題に対して、いち早く「アスベスト疾患ブロックセンター」 を開設し、当該地域のアスベスト関連呼吸器疾患の診断・治療の中核病院を目指しています。
呼吸器感染症
特に肺炎の治療は、日本呼吸器学会の肺炎治療ガイドラインに従って治療を行っています。
慢性閉塞性肺疾患(肺気腫・慢性気管支炎)
禁煙、薬物治療に加え、呼吸リハビリテーション、栄養指導などを積極的に行い、医師、看護師、理学療法士、栄養士、薬剤師、訪問看護師らによるチーム医療を行っています。病状が進行した患者さんに対しては、必要があれば在宅酸素療法を開始し、少しでも日常生活が楽に過ごせるように配慮しています。さらに呼吸状態が悪化した時には、積極的にマスクによる非侵襲的人工呼吸管理を行うことにより、救命率を高めています。
気管支喘息
最新の喘息予防・管理ガイドラインに従って、世界的標準治療薬である吸入ステロイドを治療の基本としています。ピークフロー・喘息日誌を用いた客観的評価を治療に結びつけることによって、喘息発作による時間外の受診・入院回数が減少しています。
肺がん
気管支鏡検査などによる診断の確定後にがんの進行度を評価し、適切な治療法を検討します。手術可能な場合には、当院の優秀な外科に手術を依頼します。手術が不適切な場合には、副作用をできる限り減らす工夫をしながら抗がん剤による全身化学療法を行います。また、進行がんの場合には、モルヒネによる疼痛コントロールなどの苦痛緩和を目標とした緩和医療も行っています。放射線療法が必要な場合には、当院には治療機器がありませんので、適切な医療機関へ責任を持って紹介いたします。
担当医
黒川 良太 | ![]() |
呼吸器内科主任部長 |
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平成22年 名古屋市立大学卒業 医学博士 日本内科学会総合内科専門医、認定内科医 日本結核・非結核性抗酸菌症学会結核抗酸菌症認定医 呼吸器専門医:日本呼吸器学会 アレルギー専門医 |
横山 多佳子 | ![]() |
呼吸器内科部長 |
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平成11年 産業医科大学卒業 日本内科学会指導医、認定内科医、総合内科専門医 日本呼吸器学会呼吸器専門医、指導医 日本禁煙学会禁煙認定指導医 日本医師会 認定産業医 労働衛生コンサルタント 社会医学系専門医協会社会医学系専門医 |
香川 友祐 | ![]() |
呼吸器内科部長 |
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平成23年 愛知医科大学卒業 医学博士 日本呼吸器学会専門医 日本内科学会認定内科医 |
平田 雄也 | ![]() |
呼吸器内科部長 |
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平成27年 名古屋市立大学卒業 日本内科学会認定内科医 |