病院の理念
地域の人々と勤労者の方々に信頼される医療を提供します。
病院の基本方針
1.患者さんの権利を尊重して、患者さん中心の医療を実践します。
2.多職種と幅広く連携し、地域医療の充実に努めます。
3.地域の中核病院として急性期医療・救急医療の充実に努めます。
4.慈愛の心に満ちた医療人を育成します。
5.一般医療を基盤とした勤労者医療を積極的に実践します。
6.働き甲斐のある職場づくりをし、健全な病院運営を行います。
病院長からの御挨拶
令和2年6月、旭ろうさい病院は遂に全面増改築工事を完了し、グランドオープンを迎えることができました。これも大学の先生方、地域の医療関係者の皆様、行政の方々のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。
当院は近隣の瀬戸市で発生したじん肺の診断・治療・療養のため60年前に専門病院として設立されました。その後、地域の宅地化とともに市内唯一の公的病院として各診療科の充実を図ってまいりました。平成17年にはじん肺専門病院としての知見を活かし、社会問題化したアスベスト関連疾患に対する広範な取り組みと医療面の社会的貢献を目的としてアスベスト疾患ブロックセンターを設置し、地域医療に加えて、労働者の健康を確保するという政策医療の側面も担ってまいりました。また、病院完結医療から地域完結医療への流れの中、急性期病院として救急外来と専門外来の機能を高めることにより平成25年には二次救急医療機関に指定されました。
平成29年7月より3年の全面増改築工事を経て地下1階地上5階の新病院が完成しました。駐車場から正面玄関へのバリアフリー化、診療がほぼワンフロアで完結できる外来診療動線の効率化を実現し、250床の一般病床を特定集中治療室(ICU)4床、一般急性期病棟196床、地域包括ケア病棟50床に機能分化しました。これにより高度急性期から回復期まで病状に応じた医療を効率的に切れ目なく提供する体制を構築し、地域の医療機関との地域医療連携に努めたことも評価され、令和2年4月には「地域医療支援病院」の承認を受けました。
病院が担う政策医療の役割についても、職業病への対応から勤労者の健康と職業生活を守ることを目的とする「勤労者医療」へと変わっていく中で、当院はこれまで培ってきたじん肺やアスベスト関連疾患の診療での経験を活かし、今後は治療を続けながら働き続ける「治療と就労の両立支援」にも力を入れてまいります。
新病院においても、地域医療を基盤に勤労者医療を進め、地域の方々や勤労者の皆様に信頼していただける医療を提供できる病院を目指します。これまでにも増して皆様方のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
独立行政法人労働者健康安全機構 旭ろうさい病院 病院長 宇佐美郁治
宇佐美院長が令和4年春の褒章「藍綬褒章」を受章いたしました。
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