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検査科

部門紹介

■血液検査部門
血液検査
採血された血液を用いて、白血球・赤血球・血小板などの血球数や、ヘモグロビン・ヘマトクリット値、また白血球を好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球の5分類にするなどの末梢血液一般検査を測定し、貧血や炎症性疾患、出血性疾患、骨髄性疾患などを調べる血液検査を行っています。

中心は白血球(リンパ球)、周辺は赤血球、最小の細胞は血小板

また手術や検査前に必要な凝固検査や、経口抗凝固薬であるワ-ファリンの経過観察に必要なプロトロンビン時間測定、繊維素分解産物測定(FDP)・Dダイマ-定量検査などの凝固・線溶検査も行っています。
加えて骨髄液による白血病診断のための検査なども行っています。
更に糖尿病の診断に必要なA1C(ヘモグロビンA1c)検査や、感染症や炎症性疾患などに必要な赤血球沈降速度も検査しています。

輸血検査
日本人ではA型(約39%)・O型(約29%)・B型(約22%)・AB型(約10%)の頻度とされるABO式血液型や、Rh式血液型(日本人ではRh(D)陰性・(-)の割合は約0.5%)などの血液型検査を、ゲルカラム遠心凝集法を原理としたマイクロタイピングシステムを使用して検査します。また輸血時に必要となる交差適合試験、その際に問題となる不規則抗体の有無や種類を調べるなどの輸血検査も行っています。

患者さん自身の血液を貯めて手術時に使用する貯血式自己血輸血や、輸血時の血液を保管・管理する業務なども行っています。

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■細胞・病理検査部門
病理部門概要
常勤病理医 1名
非常勤病理医 5名
臨床検査技師 3名(うち細胞検査士2名)
  • ■年間実績
     組織診 約2,000件
     術中迅速診断 20件
     細胞診 約3,000件
     病理解剖 10件
     アスベスト小体計測検査 5件
  • ■日本臨床細胞学会認定施設
  • ■日本病理学会登録施設
病理組織検査
組織検査とは、手術や検査によって採取された臓器や組織片などを顕微鏡で観察して病気の診断を行います。診断結果は治療法の選択・予後の予測など重要な情報を提供しています。
細胞診検査
細胞診とは、子宮頸部の擦過物や喀痰、尿、胸水、腹水、乳腺や甲状腺などを針によって穿刺して採取された液状物などの中にがん細胞などの異常がないか顕微鏡で観察して病気の診断を行います。
病理解剖診断
不幸にして亡くなられた患者さんのご遺体について、ご遺族の承諾を得て行われます。臨床診断の正確さの判定、病態や進展過程、死因の解明。治療効果評価などを行います。そして今後の医療の向上に役立てられます。診断結果は日本病理学会に報告され、剖検輯報に登載されます。また、院内で開催される臨床病理検討会の企画・運営にも携わっています。
アスベスト小体計測検査
アスベストによる中皮腫や肺癌の発症など健康被害が社会問題となり、全国労災病院にアスベスト疾患センターが設置され、当院は中部地区のブロックセンターに指名されました。それに伴いアスベスト小体計測検査を開始。院内外からの検査を受付けています。また、アスベスト関連疾患に関わる調査・研究にも協力しています。

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■微生物検査部門

細菌検査室では、患者さんから採取した検体(喀痰・尿・糞便など)から感染の原因となる細菌を検出し、検出した菌が何菌であるか、その細菌がどの薬剤に対して効果があるかの検査を行い、感染症の診断や抗生物質による治療方針の決定などにつながる検査を行います。

検査項目
一般細菌検査
結核菌検査
迅速検査
(インフルエンザウイルス・RSウイルス・ロタウイルス・A群溶連菌迅速・アデノウイルス・O-157迅速等)
検査の流れ
1.塗抹鏡検検査・・・ 一般的にグラム染色を行います。
青く染まるとグラム陽性菌、赤く染まるとグラム陰性菌になります。
2.培養検査・・・ 各検査材料を菌の発育しやすい培地に塗り、約1日培養すると、細菌の独立したコロニーが出来ます。
3.同定検査・・・ 培養したコロニーを分離し、菌を推測し生化学的性状より菌同定をおこないます。
4.薬剤感受性検査・・・ 同定検査と同時に抗生物質が効くかを調べます。

微生物検査装置
細菌検査室と院内感染対策委員(ICT)
近年様々な抵抗力を持った耐性菌が問題となっています。細菌室は院内感染対策チームを中心に院内感染を未然に防ぐことを目的として活動を行っています。 また、患者さんの検体材料をするだけではなく、栄養管理室の職員の糞便検査や院内の環境検査など、院内の感染予防に貢献しています。

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■一般検査部門
尿自動分析機
蛋白・糖・潜血・PH比重・ウロビリノーゲン・ビリルビン・ケトン体などを測定します。尿中の細胞成分を自動で分類します。